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世界一のマレーシア (2000年10月)

東南アジア基礎科学地域協力関係事業における「天然物化学東南アジア地域ネットワーク(Regional Network for the Chemistry of Natural Products in Southeast Asia)に所属する各国のNational-Point-of-Contact Representatives (NPCR)が集まって、調整理事会議 がクアラルンプールで開かれ、その直前にマレーシアの国内学会で招待講演を行った。国際空港(KLIA)から、クアラルンプール(KL)市内までの短い距離しか動かず、野外活動は殆どなかった。

最初の学会の会場は、Mines Resort Spaというホテルで、かつて世界一の生産量を誇った錫を掘り尽くした鉱山の跡の池 を中心に人工的に作ったリゾート。これは世界一深い人工池といわれる。

目を見張ったのは、交通網の整備、高速道路 世界一長い距離の無人電車(Light Rail Transit, LRT), やインターネットの普及で、会場の「中級」ホテルの客室にはLAN端末が配置されていた。その説明文にもあるとおり、毎秒100メガビットの超高速で接続出来るのにはたまげた。また、会議室のテーブルの上には出席者がノートパソコンを持参するのを前提に、AC電源が備えてあり、しかも、ソケット部分は机に埋め込まれ、コードが錯綜しないような深い配慮もあった。日本の「IT革命」などは遥かに遅れをとっている。

摩天楼(右の写真は世界一高いTwin Tower)は聞きしに勝るものがあった。塔の途中の「渡り廊下」までは、無料で登ることが出来(但し、その無料の券を貰うために、長い行列が出来る)、上からは公園 などの美しい景色が見える。

僅かの時間に University of Putra Malaysia (UPM) の薬草園で刺青の染料をとるヘンナ (Henna)や、糖尿病に使われるMorindaの写真を撮った。後の写真は別のサイトに載せた(国名 Malaysiaで検索可)